朝ごはん。

はるかちゃんは食べるの好きじゃないでしょう。

やっぱり料理は食べるの好きじゃないと上手じゃないのよー。

あたしは食べられなーい。


と、とにかくクソむかつく義母。


でも、わたしは知っている。

どう焼けばトーストがおいしくなるか、どう淹れればミルクティーがおいしくなるか、どれくらいバターを使えばオムレツが香り高くなるか、はちみつをかけたトーストの美しさや、秋の朝のコーヒーのあたたかさを。


うるせークソばばぁ。

と、思うことは毎日毎日多々多々あるが、朝ごはんをたくさん食べられない彼の『おいしい』はわたしのものだ。


さ、わたしも準備しよう。

彼とお揃いのトーストを食べて、お揃いのサンドイッチを持って出かけよう。