夜中

軽くいびきをかく彼の隣に滑り込んだ。


眠る彼の体温は高くあたたかい。


もう秋だ。すっかり夜は寒い。


あの凍るような、星の一粒の光も逃さないような冬が来る。

冬は楽しみ。


もしかしたら、自傷行為に似ているのかも知れない。

痛みを感じて生きていることを実感するような。寒いからこそあたたかさを確かめるような。

あたたかな洋服を、あたたかな料理を、あたたかな彼を。